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日記

冬になる

'12年11月18日 18:42

冬の風に なって

そっと

とける

影は

静か




あなたが風ならば

わたしは冬だ

あなたは透明なら

わたしは白だ


わたしは いない


空が落ちる前に、私は空に帰りたいと思う。
けれど、いつだって果てしない空白には涙ひとつ消えてしまう。
私は悲しくていつだって泣いていたけれど、けれど、その涙はただ悲しい水だった。私は水が好きだった。透明で、でも水色で。泳ぐととても気持ちいいの。私は「すい(水)」がすき。

今日も寒かった。昨日も寒かった。暑い夏のことはもう忘れてしまった。遠い影みたい。熱された肌もくらくらする頭も苦しい息も、あついあつい熱も、眩しい光も。嘘みたい。もうどこにもいないのだ。私のものにはならない。
けれど、私は夏を嫌い、厭い、憎み、けれどけれど泣きたいのだ。心臓や心や世界が焼かれているから。焦げついて真っ黒に燃えている。火傷みたいなものかもしれない。熱で焼けて、氷水で冷やすことも忘れて、水ぶくれになって、そこからまた私の生きた水が漏れ出だす。私は結局、水で、透明に溶けていきたいだけだから。火傷、それは炎の跡。

夏の炎の跡が痛い。そして私はやはり焦がれる。狂おしい愚かな恋みたいに?激しく身を焦がす激情みたいに?嘘。冗談。ぜんぶ嘘。
でも夏は影だよ。まっしろでまっくろ。夏はこわいよ。瞳の奥が闇だもの。まあ、その眼窩の奥は心がからっぽで空洞なだけかもしれないけどさ。

東京で木枯らし一号観測だって。北海道では雪だって。なにそれ嘘みたい。ぜんぶただの夢見たい。すべては流れるようにただ過ぎてゆくのね。夏はぜんぶ幻で。人も街も空も、幻覚みたい。でも、人が生きてて生きてて泣いてたりするの。涙・体温・血液、温度だけが本物?指先で触れる感触だけが嘘じゃないの?ちがう、心が触れる温度だけが本当なのかもしれない…。

しとしと ふる 雨とか
しんしん つもる 雪とか
さんさん てりつける 太陽とか
ひゅうひゅう ふく 風とか

色んなものに囲まれながらただ生きたりする。涙は風に吹かれて、雨に溶けて、太陽に消えて、白い雪になれたらな。私は白い雪が好き。まっ白で大好き。あまり雪が降らないから珍しいのかもしれない。白い雪になって溶けて水になりたい。

すべての生き物に憎んだり憎まれたりしながら。でも、愛したり愛されたりしながらがただの現実かもしれない。ただの世界かもしれない。からっぽ。

さむい。けれど私は冬なの。冬子が願いなの。

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コメント

ブルームーン105q

'12年11月18日 20:45

詩とエッセイとショートストーリーが自然に調和していますね☆彡
新しい表現スタイル、ジャンルを感じます。
大好きな構成です。

suton

'12年11月19日 23:12

ブルームーン105qさん、こんばんは。

適当な文なので、そんな新しい感じではないですけれども…(^^;)
好きなことを好きなように書いてみました。
「日常的」よりも「空想的・感覚的に思うこと」を書きました。
こんな文を好きと言ってくださりありがとうございます。

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